VPNもクラウドもインターネット回線を利用するので違いが判り難いですね?
VPNは専用線方式の延長上の方式です、専用線はその名の通り拠点間を「専用線」を引いて結ぶもので、社内のLAN回線を延長したのと同じになります。通常お使いの100BASE-TXによるLAN回線の場合延長距離は最大で100mとなります、もしこれ以上延長したい場合はスイッチングHUBなどを設置すればそこから更に100m延長可能となります。 工場などで敷地内でしたらこのような方法で延長することは可能でしょうが、数百kmの距離を結ぶとなると100mおきに設置するわけには行きませんので、専用線を利用します。
但し、専用線の場合コスト的に高くなる為、その代わりにインターネット回線を利用したものがVPN回線となります。
※専用線とVPNは同じような方式ですが、インターネット回線を利用するVPN方式は専用線よりは劣ります。
では実際に例を挙げて比較してみます。
携帯電話でログイン(接続)できるVPN回線とクラウドの場合を比較してみます。
両者ともログインは可能です。 しかしここからが違ってきます。
携帯でVPN回線にログインすると云う事は、社内のLAN回線にログインしたのと同じ事になります。 そこでその携帯電話で何の作業をしますか?
例えば、「Excel」を使うとします、携帯でそのExcelファイルをアクセス出来ますか? パソコンならExcelのアプリケーションがイントールされていればあまり考えずにExcelファイルをアクセス出来ます。
しかし、携帯電話になるとこのようなアプリケーションは入っておりませんのアクセスする事が出来ません。 つまり、携帯電話内にアプリケーションが必用になるわけです。
これに対しクラウド方式の場合、アプリケーションやデータはWEBサーバにあり、それをブラウザを利用してアクセスするわけですから、携帯電話内にはアプリケーションは必用無いわけです。
但し、クラウド方式ではWEBサーバにExcelのようなアプリケーションが必用になります。
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